2016年06月07日

人に石を投げてはいけない〔塚越〕

今日、とある用事で市役所に行った。



自分の番号が出るのをぼーっと待っていた。





その時、





私の少し前で4~5歳くらいだろうか…



小さい男の子がソファーの上で転がって遊んでいた。



その子どもは転がると同時に口から飲み物らしき液体をソファーの上にこぼしていた。







私は周りの大人と同様に見て見ぬふりをしながら、母親がどこにいるのか探した。



するとその子の母親らしき女性が子どもから目を離し、書類を眺めていた。






私は思った。




声を掛けるべきだ…


んーーー…


できん。






すると、近くでその様子を見ていた初老の男性が、母親に向かって怒鳴り声をあげた。



「ほいっ、そこによだれがついとるぞ。」




するとその母親は、誰に頭を下げることもなく、



その子を叱る訳でもなく、



黙ってティッシュでソファーを拭くと、子どもと共に立ち去って行った。







躾のために子どもを置き去りにして、世界中から非難されている親がいる一方で、



躾をしない親がいる。



前者は恐ろしく非難され、謝罪することになったが、



公に対する向き合い方で言うと、後者の方が無責任であることは言うまでもない。







私も小学生の低学年の時に、家から追い出されたことがある。



何をしたのかは全く覚えていない。



でも、家から追い出されて振り返った直後の



家の戸が開かなかった瞬間の恐怖だけははっきりと覚えている。



あの時に私がそのままどこかに旅立てば(笑)、



私の親も今回の北海道の親と同じ扱いになるのであるが、



私がカギのかかっていない違う入り口から再侵入したことは言うまでもない(笑)






私が小学生だった時、授業中に言うことを聞かなかった生徒を、



担任の先生が教室から追い出したことがあった。



その生徒はそのまま家に帰ったようであったが、



その生徒がそのまま旅立てばその先生も今回の親と同じである…







私もその生徒も追い出された後、完全に監視下にあった訳ではない。



失踪する可能性は十分にあった。








何年前だったかな…



ひょんな話の流れから、生徒に聞いたことがある。



「親に家から追い出されたことある人??」



結構な数の生徒が手を挙げていた。







難しい…






教育評論家などと言う人達は、



“言って聞かせれば分かる”



って偉そうに言っているが、



私はそんなに簡単なことではないと思う。



簡単に結論を言えないことってある。










今日の市役所の初老の方がかっこよかったことと、



今回の北海道の子が二度と人に向かって石を投げないこと。



この二つは



確信できる。





  


Posted by 立志塾  at 00:05塚越