2014年01月15日
足利尊氏だと言われている人〔晃詳〕
さて、室町時代です。
「足利尊氏」です。

ということで、
本日の牛久保校での私の授業のなかでは、
尊氏像としてこの画を用いましたが、
実はこれ、本当に尊氏なのかどうかはよく分からない、
「足利尊氏だと言われている人」というのが、
最も正確なところなのだと思います。
それぞれに根拠はあるのです。
この画が尊氏だとされる根拠は、
江戸時代後期の老中、松平定信(「寛政の改革」を行った人ですね)が編纂した、
『集古十種』という古宝物図録に、
この肖像が尊氏として記載されているからだと言われます。
それに対して、尊氏ではないとされるのは、
諸説あるのですが、
画のなかの太刀と馬具に描かれた家紋(「輪違い紋」)が、足利家の家紋でないこと、
画の上部に押されている花押(サイン)は、尊氏の息子である2代将軍・足利義詮のものであるが、
当時の社会通念上、子が父親の頭の上に花押を書くことはありえないこと、

などから、
尊氏の執事で、「輪違い紋」を家紋とする、高師直(こうのもろなお)か、
その一族の人物ではないかと、考えられるということです。
中学生のみんなにとっては、
「いったい、どっちなんだ!! はっきりしてくれよ!!!」
と言いたいところかもしれませんが(笑)
いま勉強をしていることは、
絶対ではなく、
あくまでも、現状で「そう言われていること」なのだいう認識は、
どこか頭の片隅に入れておいて欲しいと、思うのです。
「足利尊氏」です。

ということで、
本日の牛久保校での私の授業のなかでは、
尊氏像としてこの画を用いましたが、
実はこれ、本当に尊氏なのかどうかはよく分からない、
「足利尊氏だと言われている人」というのが、
最も正確なところなのだと思います。
それぞれに根拠はあるのです。
この画が尊氏だとされる根拠は、
江戸時代後期の老中、松平定信(「寛政の改革」を行った人ですね)が編纂した、
『集古十種』という古宝物図録に、
この肖像が尊氏として記載されているからだと言われます。
それに対して、尊氏ではないとされるのは、
諸説あるのですが、
画のなかの太刀と馬具に描かれた家紋(「輪違い紋」)が、足利家の家紋でないこと、
画の上部に押されている花押(サイン)は、尊氏の息子である2代将軍・足利義詮のものであるが、
当時の社会通念上、子が父親の頭の上に花押を書くことはありえないこと、

などから、
尊氏の執事で、「輪違い紋」を家紋とする、高師直(こうのもろなお)か、
その一族の人物ではないかと、考えられるということです。
中学生のみんなにとっては、
「いったい、どっちなんだ!! はっきりしてくれよ!!!」
と言いたいところかもしれませんが(笑)
いま勉強をしていることは、
絶対ではなく、
あくまでも、現状で「そう言われていること」なのだいう認識は、
どこか頭の片隅に入れておいて欲しいと、思うのです。