2007年07月08日

教え子である後輩から 〔中村〕

数日前、牛久保校1期生のMがひょっこり顔をだした。
 「これをアッキーに渡そうと思って」
 私のことをアッキー呼ばわりするのは、彼を始め1期生の一部の男子だけである。妙に馴れ馴れしいのだが、すでに高校3年生。すっかりたくましい顔つきになっている。そして日に焼けて真っ黒だ。
 私に向かって差し出した袋の中に入っていたもの。それは黄色のタオルと団扇(うちわ)であった。


       ~周囲の期待がビシビシ伝わってくる~

 「(応援に)来て欲しいなぁと思ってさぁ......」
 そう、彼は時習館高校3年生で野球部員である。そして私は同校野球部OBである。彼はそのことを知っていて、わざわざ応援グッズを持参して来てくれたのだった。
 いよいよ始まる高校野球愛知県予選。彼は先発メンバーとして出場できるようである。
 1回戦は豊橋市民球場で。お~、今年はくじ運がいい。日時を聞くと15日(日)の午前9時プレイボールとのこと。
 「分かった。行くよ。」
 私は応援にかけつける約束をした。あとは雨天順延にならないことを祈るだけである。

 それにしても、私の時代にはこんな野球部グッズなど存在しなかった。聞くところによると、団扇は選手の父母による手作りなのだそうだ。なんとも有難いことではないか。
 扇いでみると、やたらクネクネとしなって手の力のわりに風が吹かないという効率の悪さ。まあ、味があっていいじゃないか。さらによく見ると、両面に貼り合わせた紙が微妙にズレていて端が糊でベタついていた。これも味があっていいじゃないか。

 私の世代は3回戦で涙を飲んだ。今年はどれだけ甲子園に近づけられるのだろう。青空の下で白球を追う泥だらけのユニフォームから感動をもらえることが、いまから楽しみだ。  


Posted by 立志塾  at 00:06中村