2014年08月05日

The Allied Europe 〔塚越〕

国家それぞれにとって深い意味を持つ日付けというものがあるものである。


日本にとってのそれは8月6日だったり、9日だったり15日だったりするが、


ヨーロッパ諸国にとって8月4日には深い意味があるようである。 





今からちょうど100年前の1914年の8月4日、


イギリスがドイツに宣戦布告して第一次世界大戦が本格的にはじまった。


サラエボ事件の6月28日ではなく、この8月4日がヨーロッパ諸国にとってのメモリアルになっている。





ヨーロッパは徹底的に憎しみ合い、


ヨーロッパ大陸だけで1600万人もの命が奪われ、


The Great War とまで呼ばれたあの戦争である。





昨日の英米のトップニュースはそのセレモニーの様子を伝えたものであったが、


私が関心を持ったのはそのセレモニーが行われた国がベルギーであったことである。





日本の教科書における第一次世界大戦といえば、


ドイツやオーストリア、イギリス、フランス、またはバルカン半島のスラヴ諸国を思い出させる。


ドイツのベルギーへの侵攻がイギリスの参戦の直接のきっかけとなり、


現在に至っても、ベルギーの国民の抵抗をイギリスやフランスがこれほどまでに称えてることを、


どれほどの日本人が知っているだろうか?


私は正直知らなかった。





イギリスのウイリアム皇子の演説は皮肉にも現在のヨーロッパ諸国の関係を如実に示していると感じた。


Recent events in Ukraine showed that "instability continues to stalk our continent.

最近のウクライナにおける出来事は我々の大陸にまだ不安定さが潜んでいることを示している。


"We were enemies more than once in the last century,

我々は前世紀において一度ならずと敵対した。


but today we are friends and allies.

しかし今日では友であり、同盟関係にある。


We salute those who died to give us our freedom.

我々は死をもって我々に自由を与えてくれた人々に敬意を表すとともに、


We will remember them."

彼らのことをわすれることはない。




このヨーロッパの団結の場でウクライナの例を挙げたこと、


協商側で参戦したものの勝手にドイツに降伏して戦争から離脱してしまった、ロシアのプーチンが出席していないこと、


これらが、暗い何かを暗示しているようで…





“古き良きヨーロッパ”は生きていると感じた次第である。

  


Posted by 立志塾  at 00:30塚越