2008年05月19日
木喰仏のちプロ野球 〔中村〕
突然ですが、ついに、あの『週刊 日本の仏像』もゴール(50冊)まであと2冊となってしまいました。おかげで仏像に関する造詣が深くなり、この1年間は知的好奇心がいい刺激を受けながら過ごすことができました。せっかく関心を持てたわけですから、これっきりにならないよう心の財産としていきたいものです。
しかし、写真による鑑賞ばかりで、なかなか実物を生で拝見できていないのが現状です。京都・奈良巡りなんて憧れますが、テーマパークや温泉に行きたい家族を説得しなければならないという難題が立ちはだかり、苦しいところです。

そんな私を哀れんだ仏が救いの手を差し伸べてくださったのでしょうか、現在、豊橋美術博物館(豊橋公園内)にて『木喰(もくじき)展』という企画展が開催中なのです。迷うことなく18日の午前中に行ってきました。目的は、仏像から“何か”を得るため。それは、歴史のうねりの中にある当時の人々の叫びであり、作者の強烈なまでの信念であり、類まれなる創造力・技術力であり、これまで自分が感じたことのない新しい風のようなものです。時間を越え、別角度で新しい世界に触れる快感がそこにはあります。
私自身、木喰という人名は仏像との出会いがなければ知りえなかったものです。このブログをご覧になっているみなさんにちょっとご紹介します。
【木喰 1718年(享保3年)- 1810年(文化7年)は、江戸時代後期の仏教行者・仏像彫刻家。
日本全国におびただしい数の遺品が残る、いわゆる「木喰仏」の作者である。特定の寺院や宗派に属さず、全国を遍歴して修業した仏教者を行者あるいは遊行僧(ゆぎょうそう)などと称したが、木喰はこうした遊行僧の典型であり、日本全国を旅し、訪れた先に一木造の仏像を刻んで奉納した。無駄を省いた簡潔な造形の中に深い宗教的感情が表現されており、大胆なデフォルメには現代彫刻を思わせる斬新さがある。日本各地に仏像を残した遊行僧としては、木喰より1世紀ほど前の時代に活動した円空がよく知られるが、円空の荒削りで野性的な作風に比べると、木喰の仏像は微笑を浮かべた温和なものが多いのも特色である。(ウィキペディアより)】
一般的に知られた仏像とははっきりと異なる風貌であり、広く『微笑仏』と呼ばれるだけあって、“素朴なお人形さん”といった造形ですが、厳しい生活にありながら丸く豊かな表情の像を彫り、見る者を和ませる木喰上人の壮大な世界観・人生観は、文明にまみれた若造の私など足元にも及ばないほど気高いものです。いまこうして間近で鑑賞できることをありがたみとして、日々精進していきたいと思います。この企画展は6月22日まで開催されています。興味をお持ちになられた方はご覧になってはいかがでしょうか。
またこの日の午後はナゴヤドームにて中日×横浜のゲームを観戦しました。セパ交流戦前最後の試合は6–5でドラゴンズのサヨナラ勝ち!!5/4の阪神戦に続き、またまたサヨナラゲームとは、ある意味美味しい思いをさせてもらいました。しかし、和田選手は勝負強い!!

しかし、写真による鑑賞ばかりで、なかなか実物を生で拝見できていないのが現状です。京都・奈良巡りなんて憧れますが、テーマパークや温泉に行きたい家族を説得しなければならないという難題が立ちはだかり、苦しいところです。

そんな私を哀れんだ仏が救いの手を差し伸べてくださったのでしょうか、現在、豊橋美術博物館(豊橋公園内)にて『木喰(もくじき)展』という企画展が開催中なのです。迷うことなく18日の午前中に行ってきました。目的は、仏像から“何か”を得るため。それは、歴史のうねりの中にある当時の人々の叫びであり、作者の強烈なまでの信念であり、類まれなる創造力・技術力であり、これまで自分が感じたことのない新しい風のようなものです。時間を越え、別角度で新しい世界に触れる快感がそこにはあります。
私自身、木喰という人名は仏像との出会いがなければ知りえなかったものです。このブログをご覧になっているみなさんにちょっとご紹介します。
【木喰 1718年(享保3年)- 1810年(文化7年)は、江戸時代後期の仏教行者・仏像彫刻家。
日本全国におびただしい数の遺品が残る、いわゆる「木喰仏」の作者である。特定の寺院や宗派に属さず、全国を遍歴して修業した仏教者を行者あるいは遊行僧(ゆぎょうそう)などと称したが、木喰はこうした遊行僧の典型であり、日本全国を旅し、訪れた先に一木造の仏像を刻んで奉納した。無駄を省いた簡潔な造形の中に深い宗教的感情が表現されており、大胆なデフォルメには現代彫刻を思わせる斬新さがある。日本各地に仏像を残した遊行僧としては、木喰より1世紀ほど前の時代に活動した円空がよく知られるが、円空の荒削りで野性的な作風に比べると、木喰の仏像は微笑を浮かべた温和なものが多いのも特色である。(ウィキペディアより)】
一般的に知られた仏像とははっきりと異なる風貌であり、広く『微笑仏』と呼ばれるだけあって、“素朴なお人形さん”といった造形ですが、厳しい生活にありながら丸く豊かな表情の像を彫り、見る者を和ませる木喰上人の壮大な世界観・人生観は、文明にまみれた若造の私など足元にも及ばないほど気高いものです。いまこうして間近で鑑賞できることをありがたみとして、日々精進していきたいと思います。この企画展は6月22日まで開催されています。興味をお持ちになられた方はご覧になってはいかがでしょうか。
またこの日の午後はナゴヤドームにて中日×横浜のゲームを観戦しました。セパ交流戦前最後の試合は6–5でドラゴンズのサヨナラ勝ち!!5/4の阪神戦に続き、またまたサヨナラゲームとは、ある意味美味しい思いをさせてもらいました。しかし、和田選手は勝負強い!!


Posted by 立志塾
at 14:19
│中村