2016年09月19日

秋の夜長に 〔中村〕

 中3国語授業にて、森鷗外著「高瀬舟」を扱った時、生徒のみんなに少しでも近代文学に興味をもってもらおうと、鷗外の略歴を紹介しました。


 その中で、いわゆる“文豪”といえば誰が浮かぶか、という問いに対して、中3のみんなからは夏目漱石や太宰治という名前が挙がりました。


 ただ文学史なんて、教科書でちらっと見た程度で、遠い時代の遠い世界だという感覚ですよね。


 中1の「坊っちゃん」で漱石デビューを、中2の「走れメロス」で太宰デビューを、そして中3の「高瀬舟」で鷗外デビューを果たした子がほとんどだと思います。


 そんな経験の中で、天才たちそれぞれの独特な文体、人間の心情や情景描写の細かな表現力、膨大な知識や人生哲学から紡ぎ出される世界観を、少しでも多くの子が感じ取ってくれるといいな、と思います。


 彼らの作品の行間からにじみ出る、人間のありのままの姿や真っ直ぐな感情の発露の一端に触れる経験もまた、みんなの精神の成長の一助となるはずです。


 中3生においては受験勉強で忙しい毎日ですが、秋の夜長、名著を開いて心のマッサージを受けてみてはいかがでしょうか?


 余計なことを言わずに歩行(ある)いていれば自然と山の上に出るさ。  
   夏目漱石著「虞美人草」より


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Posted by 立志塾  at 00:11 │中村