2016年04月18日

日本の名文 〔中村〕

 先日、中2国語にて枕草子の授業を行いました。


 その中で、枕草子を含む、我が国における“古典三大随筆”の紹介をしました。

①「枕草子」 清少納言 (平安時代)←中2で学習します。

②「方丈記」 鴨長明   (鎌倉時代)←中学校では学習しません。ただ、中3教科書に資料としての掲載があります。

③「徒然草」 兼好法師 (鎌倉時代)←中2で学習します。

 どれも筆者の鋭い観察眼と豊かな感性によって書かれていることで名高く、冒頭の文章は決まって暗唱の課題が出されます。


 また中2では「平家物語」も扱います。“祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・”これも有名ですね。


 中1の「竹取物語」にしても、中3の「おくのほそ道」にしても、声に出して読みたい日本の名文とされる作品が国語の教科書には多く収録されています。


 古典ならではの独特な言い回しや調子に、不思議な魅力や覚えやすさを感じている子がいると思います。


 欲を言えば、日頃読むことはあっても、あまり書く機会の無い生徒諸君には、このような作品から表現力や文章の展開の仕方を学んで欲しいなんて思ったりします。


 私個人としましては、②「方丈記」の冒頭がお気に入りです。


         ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

         よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。


 万物が移りゆく人間社会の無常感(仏教思想)を表しています。実に言い得て妙というところです。


 読むと言う行為は「静」の動作ですが、その中で、卓越した先人の表現力に魂が激しく震える瞬間があるといいですね。


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Posted by 立志塾  at 00:01 │中村