2023年01月14日

BECK IS GONE〔塚越〕

この2日間いろいろと考えました。

今日のブログ、長いです。



私は60年代から80年代の洋楽、とりわけハードロックと共に生きてきました。

このブログでも折に触れ、私のお気に入りのミュージシャンについて書いてきました。

ビートルズ関連、ストーンズ、ツェッペリン、クラプトン、イーグルス、ヴァンヘイレン、クイーン、デビッドボウイ、ゲイリームーア、ボンジョビ、エアロスミス、トムベティなどについて書いた記憶があります。

が、

私があえて一度も書かなかった特別な神様がいました。




Number oneという軽い言葉ではとても表現できず、、

Super special one であり、

the one and onlyであり

by far the very best of mime

であるジェフベック様が他界されました。



ジェフベックを表現する時にこんな有名な表現があります。

誰が言ったのかは諸説あるものの、

“ギタリストには2種類ある。ジェフベックとそれ以外の2種類だ。”

これは私にとってはこんな言葉になる。

“私の好きなミュージシャンは2種類ある。 ジェフベックとそれ以外の60年代から80年代のハードロックだ。”



もし、無人島に1枚しかCDを持っていけないとしたら 

迷わず “blow by blow”


もし2枚だけなら

Wired が加わり、


3枚だけなら

There and backが加わる。


4枚目で他のアーティストが登場するかもかもしれません…



これを読んでいる人のほとんどはジェフベックなんて名前も聞いたことがないと思います。

是非、ググっていただくと同時にもう少し読んでみてください。



ジェフベックは世界三大ギタリストの中でもっとも知名度が低いのは間違いありません。

ジミーペイジには“天国への階段”が、

クラプトンには“いとしのレイラ”のような誰もが知っている名曲が何曲もある。

が、

ジェフベックには誰しもが知っているような超有名な曲はありません。

が、

プロのギタリストから最も崇拝されているのは間違いなくジェフベックであろう。




少し古い話を書きたいと思う。

私が中学生だったと時にレンタルレコードでビートルズの“ラバーソウル”を借りた。

この時の衝撃でビートルズ全部を聞き、洋楽の世界にどっぷりと浸かっていくことになった。

その後、当時のレンタルレコードのAから順番に借りていった。

最初は“ABBA”のベスト盤で、“これは私には合わないな…“とすぐに気づいた。

“Aerosmith”でしばらく止まったりしつつ、こんな繰り返しでZZ Topまで一通り進んだ頃には高校2年くらいになっていた。




一通り聞いた上で、やはり最初に書いたようなビッグバンドがお気に入りになっていく訳だが、

ふと気づくとジェフベックを聞いている自分に気づくことが何度もあった。




いわゆるヒット曲には二つの要素があると言われる。

一つはビートルズに代表される“口ずさみたくなるポップでキャッチーなメロディライン”

特に日本ではこの要素がないとヒット曲が生まれないことは有名である。



二つ目はツェッペリンに代表される他を圧倒する迫力のあるサウンド。

つまりストレスをぶっ飛ばしてくれる重低音サウンド。

コンサートで握りこぶしを突き上げる世界だ。



この二つの要素はは今現在、ヒップホップであれ、Jポップであれ、Kポップであれ普遍的である。。

が、

ジェフベックはこの二つを完全に無視し続けたと私は確信している。

商業的な成功を狙った作品がなく、すべてが自分の音楽性のチャレンジが作品となっている。

商業的な成功ならいつでもできたはずだったのに、

1つのバンドで2枚のアルバムを出したらさっとバンドを解散

次のバンドで別人格となって登場し、2枚つくってまた解散

気付けばバンドを捨てて、好きなメンバーを見つけて好きにアルバム作り

ローリングストーンズのギタリストのオファーを断れる人は他にいるだろうか…



時にロックであり、ハードロックであり、ブルースであり、ジャズであり、フュージョンであり、ロカビリーでもあった。



私は勝手ながらにジェフベックがもっとも大切にしていたものをこう考えている。

ジェフベックの歴代のアルバムを通して聴くと共通して感じられる一つのfeelingがある。

それは


“自由”  である。


何にも染まらない、染まろうとしない、ストイックなまでの孤高の存在。

商業的成功よりギターという楽器の創造性に重きを置いたパイオニアーとしての存在。

大成功しているギタリストたちの多くが彼を神の如く称えるのは、

真似したくてもできない芸術家としての資質をジェフベックだけが持ち合わせていたからなんだと私は考える。

何度か生徒に語ったことがあるが、

私が一番好きな言葉は、“自由”である。



ここまで読んでもらえれば、なんでもかんでも好きにやる“自由”とは程遠い自由であることを理解してもらえると思う。

自立して自律している“自由”

言い換えるとすごく“不自由”な自由”とも言える。



ジェフベックを聴いているとこの大切な感覚をいつも思い出させてくれる。

私は今もBlow by blowを聞きながらこのブログを打っている。

本当に、本当に出会えて良かった私にとって最高の存在です。

感謝の言葉しか浮かびません。

本当にありがとうございました。










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Posted by 立志塾  at 03:11 │塚越