2022年08月31日
普通なこと 〔中村〕

道端に油蝉の死骸がひとつ、
何の意思もなく転がっている。
そこにたくさんの蟻が群がり、ひしめき、賑やかだ。
世界の中心はここであると言わんばかりに。
それは命の抜け殻。
抜け出た魂は、
初秋の生暖かい空気に吸い込まれていく。
何ひとつ不自然さのない、自然の営み。
難しいことなんてどこにもない。
この世界では、普通なこと。
Posted by 立志塾
at 22:00
│中村