2017年11月21日
松陰と龍馬〔塚越〕
高校の教員と大学の教授らで作られている
「高大連携歴史教育研究会」なる組織が
高校の歴史の教科書から
吉田松陰と坂本龍馬の名前を削除する案を提出した。
大学入試で歴史の細かい用語が出され過ぎ、
高校の授業が暗記中心になっていることを解消する狙いがあると言う。
えっっ
この人たち正気なの…
松陰と龍馬が細かい用語…
松陰なくして、
高杉晋作、伊藤博文、井上馨、山県有朋、桂太郎… いないでしょう。
明治時代の根本精神をどうやって説明するのだろう…
八・一八の政変、禁門の変、第一次長州征伐、俗論派の正義派の粛清、功山寺挙兵、第二次長州征伐…
どんだけ潰されかかっても、
どんだけ仲間が死んでいこうと、
討幕を貫き通せたのは、
松陰の思想を彼らが受け継いだからでしょう。
草莽崛起の思想こそがこの国を救う最後の灯になったはずだし、
上記の教科書から削られないお偉い人たちが、
「松陰先生を削除するな。」
って怒っていることとでしょう…
その長州を最後の最後で救ったのが龍馬です。
「薩長同盟も大政奉還も龍馬が一人でやったことさ。」
って勝海舟が「龍馬が行く」の中で語っているのは、
司馬遼太郎の創作であることは十分に承知した上で、
それでも、龍馬が果たした役割を端的に表している名台詞だと思う。
1960年代の「龍馬が行く」で龍馬は国民的アイドルになったように思われているが、
龍馬ブームの遥か前、戦前の国定教科書から、
薩長同盟の仲介人として坂本龍馬の名前は登場している。
西郷隆盛も木戸孝允も登場せず、坂本龍馬が登場している。
司馬遼太郎が生み出した人気キャラクターなんかではない。
この二人がいて、日本の近代史がはじまった。
縄文時代や卑弥呼なんて削っても良いけど、この二人は削ってはいけない。
私は毎日、英語を教える仕事をしているが、
誤解を恐れずに言えば、
この二人の存在意義を教えることの方が
英語より大切だと思う…
「この国のかたち」 まず、教えましょう。
今年の2月、
4年後の教科書から聖徳太子を厩戸王に変更すると発表されるや否や
批判が相次ぎ、1カ月後に撤回されたことが頭をよぎる。
今回も撤回しましょう。
「高大連携歴史教育研究会」なる組織が
高校の歴史の教科書から
吉田松陰と坂本龍馬の名前を削除する案を提出した。
大学入試で歴史の細かい用語が出され過ぎ、
高校の授業が暗記中心になっていることを解消する狙いがあると言う。
えっっ
この人たち正気なの…
松陰と龍馬が細かい用語…
松陰なくして、
高杉晋作、伊藤博文、井上馨、山県有朋、桂太郎… いないでしょう。
明治時代の根本精神をどうやって説明するのだろう…
八・一八の政変、禁門の変、第一次長州征伐、俗論派の正義派の粛清、功山寺挙兵、第二次長州征伐…
どんだけ潰されかかっても、
どんだけ仲間が死んでいこうと、
討幕を貫き通せたのは、
松陰の思想を彼らが受け継いだからでしょう。
草莽崛起の思想こそがこの国を救う最後の灯になったはずだし、
上記の教科書から削られないお偉い人たちが、
「松陰先生を削除するな。」
って怒っていることとでしょう…
その長州を最後の最後で救ったのが龍馬です。
「薩長同盟も大政奉還も龍馬が一人でやったことさ。」
って勝海舟が「龍馬が行く」の中で語っているのは、
司馬遼太郎の創作であることは十分に承知した上で、
それでも、龍馬が果たした役割を端的に表している名台詞だと思う。
1960年代の「龍馬が行く」で龍馬は国民的アイドルになったように思われているが、
龍馬ブームの遥か前、戦前の国定教科書から、
薩長同盟の仲介人として坂本龍馬の名前は登場している。
西郷隆盛も木戸孝允も登場せず、坂本龍馬が登場している。
司馬遼太郎が生み出した人気キャラクターなんかではない。
この二人がいて、日本の近代史がはじまった。
縄文時代や卑弥呼なんて削っても良いけど、この二人は削ってはいけない。
私は毎日、英語を教える仕事をしているが、
誤解を恐れずに言えば、
この二人の存在意義を教えることの方が
英語より大切だと思う…
「この国のかたち」 まず、教えましょう。
今年の2月、
4年後の教科書から聖徳太子を厩戸王に変更すると発表されるや否や
批判が相次ぎ、1カ月後に撤回されたことが頭をよぎる。
今回も撤回しましょう。
Posted by 立志塾
at 00:05
│塚越