2021年05月16日

モンゴル出身 陸奥部屋 〔中村〕

 今から4年前。


 家族で東京旅行に行った際に、


 両国国技館周辺で“両国にぎわい祭り”なる催しに参加した。


 そこでは国技館内を無料で見学できたり、ちゃんこ鍋に舌鼓を打ったり、テレビで見たことしかなかった大相撲の世界に触れられる貴重な体験ができた。





 両国駅前では、通りを歩行者天国にして、ちゃんこ鍋の露店が出店していたり、スタンプラリーなどが行われていた。


 ごった返す人混みの中で、相撲部屋の若い力士たちがお手伝いとして奔走していた。


 私たちは、せっかくだから、と彼らに声をかけ、一緒に写真に納まってもらった。





 そのうちの一人と写真を撮った時、そばにいた相撲マニアらしきオッチャンが、この力士を指さしてこう言った。


 「この人は強いよ~。将来の横綱だよ!!」


 訳が分からない私は、適当な返事しかしなかったが、念のためしこ名を伺った。


 「霧馬山(きりばやま)です」


 番付は幕下だった。


 はにかんだ笑顔が素敵だった。







 あれから4年。


 彼は幕内に昇進し、並み居る猛者たちと戦っている。


 現在開催中の夏場所では、東の前頭四枚目。


 先日は、大関を破り新聞に取り上げられた。




 ほんの一瞬、偶然一緒に写真を撮ってもらっただけなのに、私は赤の他人とは思えず(笑)、


 大相撲がある度に、密かに彼を応援している。


 「将来の横綱だよ!!」


 あのオッチャンの言葉が現実のものになることを信じて。


~大関朝乃山に勝利したときのインタビュー~  


Posted by 立志塾  at 13:17中村